ここなの&Me ~ハハコ3人、おおむねしあわせ。(だけどね)

シングルマザー歴5年目、"marriage agency 海辺のスナック"始めました。

スマホもましてやzoomなんてない時代に

紳士淑女のみなさま、おはこんばんちは。

もうすぐハロウィンですね。週末の渋谷はビフォーコロナの喧騒が戻ってきているようです。
ハロウィン 直前の週末 東京・渋谷は仮装姿の人で混雑 (msn.com)

うちの長女もSPY×FAMILYアーニャのコスプレでトリックorトリートの準備万端です。

 

さて私こと”marriage agency 海辺のスナック“もオープンから1カ月余り。
IBJ仲人仲間と共催で婚活パーティー「Love Story」をリアル、オンラインと実施する中、それぞれ私のお連れした参加者が見事カップル成立となり感涙にむせび泣いております。

 

オンラインでカップル成立したA君はなんと海外からの参戦でした。オンラインパーティが普及したいまだからこそ、ですね。

 

コロナ禍で一気に進んだオンラインミーティング、オンライン飲み会。

ビフォーコロナから叫ばれていたものの、ぐずぐずと足踏みしていたDXが強制的に執行された結果、出会いのハードルがぐんと下がって国境をも易々と超える。

仕組みとしてはずっと以前からあったけれど、Skypeでミーティングなど外資系トップや海外単身赴任ファミリーの特別なものってイメージでした。

 

今やオンラインお見合いもすっかりメジャーに。当然、実際に対面しなきゃ人間関係を育んで継続していくことは難しいけど、初対面の方法としては圧倒的に間口が広がりました。

 

カップルとなったA君は、オンラインお見合いを経て仮交際へ。これからオンラインデートを重ね、どちらかの国で対面して真剣交際に進み、そして…となるのでしょうか? 国境を越えたLove Storyの行方はいかに?乞うご期待!

 

A君とは昔からの知り合いで、この度のパーティーのことで久々に色々話をし、大学卒業旅行などに話が及び、思い出したことがありました。

 

(ああ、あの頃、遠距離恋愛は文通だった…!!)

約30年前の話です。

何しろ私が大学を卒業して新卒で社会人となった1995年が「インターネット元年」と言われネットが一般に使われるようになった年なのですから。携帯電話はまだバカでかくバカ高く、ポケベル・PHSの時代です。

 

大学の卒業旅行で、NYを経て「ボブ・マーリー好きだし」くらいの軽い感じでジャマイカへ友人と行った私。NYでは、当時テキサスの大学に留学していた、少なからず思い合っていた高校の同級生Bと落ち合い「これからは恋人同士な」という話になりました。

当時同棲している彼女がいたB、「彼女とは別れる」という言葉を信じていいのか悪いのか。ジャマイカの宿から国際電話をかけ言い争いばかりをしていた記憶があります。

 

日本に帰ってからは、バカ高い国際電話は週に1回程、あとは文通です。6月一時帰国するという日に向け盛り上がっていた私たちは、勢い余って10数枚ほど書きなぐった手紙を毎日のように送り合っていました。何をそんなに書くことがあったのか。内容は実にしょうもないことでしたが、対面できない分、声が聴けない分、伝えたいことがあふれて必死だったのでしょう。

 

そして待ちに待った再会でしたが、私はそのとき、初めて社会に出て打ちのめされ、史上最悪に落ち込んでおり(後に鬱に突入)、Bとうまく向き合うことができない状態でした。
そしてその後ジェットコースターのような数年間を過ごすことになり、その恋は終わりました。

 

対面して、声を聴いて、一緒にときを過ごして。そうしないと人間関係は深まらないし、継続できない。お互いをわかり合うために、同じ空間にいるのに勝ることはないのは大前提として。

 

いまは、会えないときは電話ですらなくSNSでのテキストのコミュニケーションが主流で、その流れるような短いセンテンスのやり取りは実際の会話に限りなく近いのかもしれない。だけど表情も声色もないテキストの裏にある本心はなかなか読み取りにくい。

 

手紙って、いま考えると信じられないほどまどろっこしく面倒くさいコミュニケーション手段。しかも海外とのやり取りなんて、話題に1週間くらいの時差があるし、言いたいことはいくらでも言える。それが妄想であろうと実行を伴わなくとも。でも、面倒くさくてまどろっこしいからこそ、そのとき必死で紡いだ言葉には体温がこもっていた。

 

落ち込んで絶望の淵にいた私に向けて、ある時の手紙に書いてあった言葉。

 

カタイ
ズルいことをせず
ミルクのように濃厚な強い女になれ

 

その頃SNSなんてなかったのに、縦読み先取りしてる笑

この言葉が、四半世紀以上過ぎた今でも、私の生きる指針になっているのです。

 

スマホもzoomもない時代から、コミュニケーションツールは信じられないほど増えたけど。

増えたのは、ツールだけ。

誰かに本当に伝えたいことを伝えるのは、いまだって難しい。

だから、私たちは今日も必死で言葉を紡ぐ。
大切な人に、大切だよと言うために。

 

不器用な大人の、真剣恋活・婚活を応援します。
marriage agency 海辺のスナック