心にごちそうを。
緊急事態宣言、東京は解除されなかった(2020年5月21日現在)。
前回の記事から2か月。あれから、あっという間に事態は緊急になっていったのか。
会社は完全テレワークになり、子供たちは休校・学童自粛で自宅学習。
家事・育児・仕事に加え先生役もって…!
しかも小2はまだしも、これから勉強のはじめの一歩を踏み出す新小学校1年生を、素人の親が担うって、すごいプレッシャー。
先生方は頑張ってくれてるんです。各学年に向けYouTube配信も始まったんで、これ見せながらなんとか鉛筆もたせてプリントに向かわせ、傍らで私はPCに向かう…
…って、無理…。
「ママ見て!」「ママ聞いて!」…うん、そりゃ見たいし聞きたいよ。でもな(泣。
電話中に騒ぐな!zoom会議に変顔出しするな!…したいよな、わかるけどさ。
イライラして必要以上に怒鳴っちゃうし、子供たちもママがいて嬉しいやら学校行けないストレスやらでおかしなテンション。
だけど、いいこともある。
いいことのほうが多いかもしれない。
日常生活を味わう余裕がある。
ビフォーコロナ、私は常に全速力で走って息切れしてた。
わかってはいたけど、ひとり親だしフルタイムワークだし休日だって充実させたいし。そんなもんだ、と思ってた。
一分一秒無駄にしないよう、いかに効率的に動くか。
通勤時間、往復3時間と昼休みは貴重な一人時間で読書タイム。
休みの日はじっとしてたらもったいない!さあ、お出かけだ!海へ!山へ!
まるでコマを埋めるように生きてたような。
通勤時間(保育園送り迎えがあったときは往復4時間)がまるまる家での時間になった。暇などない。家に居たら居たで、やることは次々にある。
でも、歩いてる感じ。走っていて見逃していたんだなあ、と思うことがたくさんある。
コロナ前から、通勤前に朝ランしたい…と思ってたが、やるならいったい私は朝何時に起きねばならない?と諦めてた。
今なら7時頃起きて、子どもたちと朝ラン(朝さんぽ)できる。お日様を浴びてから、一日を始められる幸せ。
めんどくさいながらも、3食を子どもたちと一緒に食べられる幸せ。
通勤がなくなって、読書タイムはなくなったけど、Netflix加入して、夜な夜な映画を観る幸せ。TVerもdマガジンもコミックシーモアもあるし、コンテンツには事欠かない。そういう楽しみを「時間がないから」って封印から解いた感触がある。
それで、シェアハウス。休日にはテラスでBBQ。子供たちとケーキを作ったり、「おうち遊園地」で絶叫したり。
こんな生活も悪くない。テレワーク万歳。学校も週の半分くらいオンライン授業でいいんじゃない?
だけどそろそろ楽しみのためにこそ、外に出たいよね。
エンタメ産業が危機に瀕して、それでもなんとか懸命に対策を打って無観客で配信をしてたライブハウスとかに貼り紙をするような自称正義の人たちは、「楽しむこと」を憎んでるように見える。
昭和の昔、小さいころ映画館でかかってたCMの言葉をよく思い出す。
「映画は心のごちそうです。」
心にもごちそうをあげなきゃ、生きていけないよ。