ここなの&Me ~ハハコ3人、おおむねしあわせ。(だけどね)

シングルマザー歴5年目、"marriage agency 海辺のスナック"始めました。

何かを確かに卒業した。

昨日、4ヶ月通った日本シングルマザー支援協会「きぎょう塾」の卒業コンペだった。

https://www.instagram.com/p/B2tQ1TmlBo7/

会社の飲み会明け、半徹?で挑んだシングルマザー支援教会の卒業コンペ。最高の同期と打ち上げ、そしてひとり乾杯…は、会社の飲み会のなぜかじゃんけん大会で一人勝ち景品の紅白ワイン。まさかの…めっちゃ美味しいですけど!東京タワーも祝福してくれているよ…

同期4人の何が最高って、それぞれ修羅場をくぐり抜けてきた、いやまっ最中だったりと、段階は人それぞれ。だけど4ヶ月前に出会った時と今の「顔」の違いときたら。(もちろん私も含む。)きらっきらのピカー!めっちゃ笑って前向いてます。

とことん過去の、現在の自分に向き合って深掘りして、自分の未来を探求してきた4人それぞれの4ヶ月だった。みんな、よくしゃべって、号泣して、爆笑したなあ。

講師の江成さん、山木さんに言われたのは、「Meさんは、落ち着いたよね。攻撃性がなくなった。」同期メンバーのMさんいわく、「そうそう、初めて会った時、関西人の私よりめっちゃ喋る人おる〜ってびっくりしたわ!」と。…確かに。

 講義期間の中盤くらいで、なんだか電池切れたように思考停止して、もや〜としてた期間があった。そして、みんなの前で話しているうちに気づかされた。これまで、怒りパワーだけで突っ走ってきたけど、もう怒り燃料は切れてきたんだな。これからは、別の燃料…純粋な情熱、とかで走る時期が来たんだろう。怒りパワーだけで走っていたら、きっと希望のある場所には辿りつけない。

講師の山木さんと個人面談のような場において、言われた。

何だろうね、あなたの、その幼稚園男子みたいな、まっすぐ過ぎる正義感は。正しいと思う。でもね、その正論は、時に人を傷つける。何より自分を傷つける。

痛い!イタい!目からボロッボロ鱗やら何やら色んなものが落ちてきた。だけど、本当にその通りだ…。

私にとって、この「きぎょう塾」での一番の学びは、

他人の価値観を認め、受け入れること」。

シンパシー(同情)ではなく、エンパシー(共感)力を高めること=自分で、誰かの靴を履いてみること。誰かに真に寄り添いたいと思うのならば。

 

以下、卒コンのプレゼンの前段部分、私にとって「自立」とは、そして決意表明。

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そもそも、「働く女性」という言葉に違和感がある。
女性とか男性とか関係なくない?自分で自分を養うのは、人として当たり前。(と、私は思っていた。)「将来の夢は?」と聞かれ「お嫁さん」という女子にイラッとしていた。
人生の目標=自分の生きがいとなる仕事をすること、だと思っていた。
仕事=有償とは限らない。結婚してようとしていまいと、自分のテーマとして生涯持ち続けるもの、自分の存在意義となるもの、と思っていた。

20代のほとんどの期間、鬱病で苦しんだ。それも、自分の存在意義をかけて(とその時は思い込んでいた)、新卒で入社した会社を、あっという間に自ら放棄してしまったから。加えて私は、団塊ジュニアロスト・ジェネレーション一期生。「失われた10年」のど真ん中を生きてきた、世間的には不遇の世代。だから、正規・非正規・格差問題には常にぶちあたって向き合ってきた。加えて女性。ベースからしてマイナスのところから、どれだけ真摯に「職を得ること」を熱望していたか。

 何者かになりたくて、もがき苦しんだ7年余りを経て、派遣社員として広告代理店の職を得た。やっと自分の理想と現実の落としどころを見つけ、それを悪くない、と思えたところから、私は新たに社会人を始めた。仕事ができることが嬉しくて仕方なくて夢中になった。これから先、仕事を手放すなんて全く考えられなかった。5年かけて契約社員になった。
 自他共に認める「おひとりさま上手」。一人暮らしをして、好きな仕事で自らを養い、自分のぺ-スで好きなように暮らすことに、心底満足していた。常に恋愛はしていたけど、結婚には至らなかった。そしてあっという間に30代後半。あと2年で正社員へ。
 思えば、その年齢で一度も結婚していないことへの周囲からのプレッシャ-と居心地の悪さに、ほとほと疲れていたのかもしれない。ある出会いがあって、怒涛のような流れで結婚したのが38歳の誕生日。あんなに好きだった会社を辞めて、大阪に行った。だけど、そのまま仕事に就かない意思はなく、地元の広告代理店に就職した。

ひとりで生きていけるふたりが、それでも一緒にいるのが夫婦だと思う
―ティファニ-のキャッチコピ-。

 まったく同意。結婚相手は、人生を並走するパ-トナ-だと思っていた。
 つまりは、結婚て、自立した一人が二人で支えあい、より最強に、幸せになることだと。
 だけど、私の結婚相手は違ったようだ。「男子たるもの、嫁と子どもを養うもの」という呪縛から逃れられずに、自爆した(推測)。
 そして、離婚した。

 私の心の中の第一声は「すっきりした!」。
 晴々した。自由になった。私を縛るものがなくなった。
 しかも、今度は一人ではない。なんとちび娘が二人も!心強いパートナーがもれなくついてきた。あの人と結婚した意味は、このことだったんだ。だから失敗なんかではない。むしろ大成功。
 目の前に、広い、広い世界が開けている。私たち、どこへでも、どこまでも行ける。
 離婚届は、「女の自由」へのパスポート。
 さあ、どこへ行こうか。今こそ、積年の願いであった海のそば、そしてシェアハウスにだって住める!仕事さえあれば。そう、経済力さえあれば、女は無敵
 
 離婚したこと、人生の伴侶と信じていた人との関係が無残に崩れ去ってしまったこと、幸せだった結婚生活がふいに終わってしまったことの衝撃・悲しみ・怒り、それはもちろん相当なもの。(これは、壮大なドッキリか?)現実か悪夢なのか、悩んで立ち止まる間もなく、愛しいこの子たちとの毎日は続いていく。
 必死で走り抜けて、今、ここにたどり着いた。
 心の中に、黒い染みとなって、まだ傷はある。まったく気づかないほど小さくなったり、時には広がったり。きれいさっぱり無くなる日は、来るのかもしれないし、来ないかもしれない。

 だけど、「制度としての結婚」が終わったことに関しては、私は自分でも意外と思えるほどに、動揺はなかった。おそらくは、結婚する前も、結婚してからも、精神的には自立していたから。サクサクと手続きを進め(むちゃくそ大変だったけど!煩雑さに、お役所対応に悔し涙を流した)、周囲に公言し(むしろ積極的に。だって隠す必要全くないし)、戸籍の変更も、職場での改姓届けも光の速さで。
 「私」が戻ってきた!私が世帯主。自分と、この子たちを養う。絶対に惨めな思いなんかさせない。
と武者震いのようなものがあった。

 ある人のブログで読んだ。
「シングルマザーの三原則っていうのがあるんです。シングルマザーは、狭くて古いアパートに住んでなきゃいけない。シングルマザーは、昼も夜も、寝る間を惜しんで働いていなきゃいけない。シングルマザーは、不幸そうな顔をしていなければいけない。」
 これが、いわゆる世間の持つシングルマザーのイメージ。
 離婚を告げたとき、先方の親戚に言われた。
「あなた、女一人でどうやって子どもを育てていくの!?」
 いやいや、ちょっと待て。どうやってもこうやってもないよ。やるだけでしょ!
 絶対に、「シングルマザー=貧困、惨め」なんて偏見を吹っ飛ばしてみせる!
 そして、ヒットしたのが、日本シングルマザー支援協会。

少し元気なシングルマザーが、まだ元気になりきれていないシングルマザーの手を引こう。
はい。私、少し(だいぶ)元気です。年なりに疲れてはいるけど、少なくともいつも前を向いています。「支援」なんて、おこがましいことは言いません。共に、前を向いて、光のある方へ、歩いて行こう。

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そして数日前、9月17日は私の47歳の誕生日。ここぞ、で一生ものの時計を、と月収分くらいの(いや、もうちょっとか)グランドセイコーを自分にプレゼント。

そして私のシネマ道を切り開いた、Q.タランティーノの新作を観る幸せ。

https://www.instagram.com/p/B2gIOEzFWYW/

#ワンスアポンアタイムインハリウッド #タランティーノ誕生日は恒例のひとり映画。祝マイバースデーに祝タランティーノ最高傑作for me!「レザボアドッグス」に衝撃を受け映画に嵌まっていった大学時代、そして90年代半ばに共にブレイクしたブラピ、レオ、タランティーノと同時代を生きてきた感が半端なく、タランティーノに導かれてアメリカンニューシネマ前後のカルチャーにグッと心を持っていかれ、そこから私のシネマ道が始まったんで。懐かしさと愛しさと切なさで胸が張り裂けそう!キャスト、セリフ、映像、音楽、何から何まで、そしてラストまで。完璧な映画愛に溢れてる。これからの方は、実際の「シャロン・テート殺人事件」の概要だけはまずおさえておいて。(以下、ネタバレ?)****************************************************************** シャロン・テートと共に60年代のカリフォルニアの夢はまぼろしのように消えた。…タランティーノは映画という魔法で、歴史に縛られた被害者たちの呪いを解く。Once upon a timeで始まるおとぎ話は、Happily ever afterで終わるのだ。ーREVIEW by 町山智浩

で、去年の誕生日に書いた記事を見てみたら、私、ここで書いてた、この日が、かつての結婚記念日でもあるって、すっかり忘れていた!

 

coco-nano.hatenablog.com

 卒業したなあ…