個人的なことと、全体的なこと
世の中は不穏な黒い雲に覆い尽くされているようだ。
菜の花は満開だし桜も咲きはじめてるのにね。
個人的なことでいうと、バレンタインデー前日、区切りのない感じでつるりと離婚記念日が通り過ぎて行った。シングルマザーになって丸2年がたったのか。
だけど無意識のうちに過ぎたということはなく、強烈にその日は意識していた。そしてその日を挟んだ前後1ヵ月ほどは、体調もメンタルも乱れまくる絶不調期間だった。
ココナノが次々に風邪ひいて、私は会社早退・休んで看病に翻弄される。当然のように次は私に移り、咳が止まらない。じんわりした頭痛がしつこく続く。4月からの仕事はどうなるのか。本当に正社員(or非正規ていう呼称はほんとムカつくけど)になれるのか。有給はもう使い切って欠勤続き。
そして、体調が悪いと、離婚当時のどろどろした感情が次々にフラッシュバックしてくる。なんでわざわざそんなもの引っ張り出して反芻して怒ったり泣いたりしてんだ!ってわかっていながらも自己憐憫に浸るのをやめられない。
デトックスしてたんだな。
体調が回復して、4月からの正社員化にあたっての面談の知らせがあると、なんて単純な自分!あきれて笑っちゃうほどに明るい日常が戻った。
というところで、降ってわいたコロナ騒動。
「えっ?月曜日から一斉休校ですと???」と急展開にあっけにとられているうちに、バタバタといろんなイベントが縮小や中止に。
私が出入りしている?シングルマザー支援協会にも「休校の影響は?皆さんどれだけ困ってますか?」と各方面から取材が相次いだらしい。
ありがたいことに、いろんな方から「お子さん大丈夫?」とご心配いただいた。
だけど「ありがとう、うちは全然大丈夫!」
休校の意味は?と疑問は残るが、学童と保育園は開いているので、実際ありがたくお世話になっている。
小1のココは、学校の替わりに1日学童にいる。春休みがだいぶ長くなって1か月以上お弁当作りかい!ってげんなりがあるくらいで。しかも「自分でつくる!」に目覚め(チンして詰めるが主だけど)かえって喜ばしい変化。
年長ナノの保育園は、先日の卒園式を挟み、3月末まで開所、4月からはココと同じ学童へ。
私の会社は時差通勤推奨、在宅勤務できる部署は推奨、だけどうちの部署は在宅できないので、ちらほら時差通勤するくらい。
というふうに私周りでは大きな困りごとはなく日常が続いてる。
テレワーク、ネット学習サービスも拡充して、毎日会社や学校にいかなくてもいいんでは?ってみんな気づき始めて。
アフターコロナ、世界が一変するかもね。
だけど世界は不安定などす黒い雲に覆われてる。
街はシーンとしてる。
9割の人がマスク姿。
自粛ムード。
同調圧力。
不謹慎。
買占め。
株価暴落。
倒産。
雇い止め。
私の楽観は、主観に過ぎないこともわかってる。
立場や環境が変われば、平常心でいられない日々だろう。
ちょっと前の体調不良の最中に勃発していたら、私だってネガティブ思考まっしぐらだったに違いない。
うちはたまたま低学年と保育園児だったから預け先があったまでで。
勉強の進み具合なんてまだまだ気にせずにいられるからで。
たまたま雇止めが起こらなかっただけで。
たまたま既往症がなかっただけで。
病院で配膳のパートをする、年老いた母のことが心配だ。
だけど多くの人は、病気そのものよりも、自分が発生源になることを恐れているように思う。
私だってそうだ。
だから、父の一周忌が過ぎる4月に予定していた、海洋散骨を延期した。
まさに横浜港のクルーズ船というピンポイント。
日頃、風評被害に憤り、経済回してこうよ、という方向性の私も、自分がもし発生源になったら、と想像すると恐ろしくて行動を制限する。
もし、自分が発生源になったら。
「都内のシングルマザーシェアハウスに住む…」とさらされ、会社も閉鎖。学童も小学校も閉鎖。怖い。怖すぎる。
だけど、楽観してようと悲観してようと毎日はいつもの顔して淡々とやってくる。
緊急事態宣言で、散歩もできなくなったらしんどいね。
不要不急なことがしたくて、生きてるのにね。